新しいシステムは以前の接続をフィールドデバイス(バルブ、油圧システムなど)とはシームレスに統合する必要があるため、古いパネルから新しいパネルにケーブルやワイヤを移動することによる長時間のシャットダウンを回避しました。既存のすべての計量システム(荷重計と計量器)の統合も要件でした。これはシリアルインターフェイスによって行なう必要がありました。
シリューション:
スマーテック・オートメーション社の制御エンジニアであるジョージ・マリネスキュー氏は次のように述べています。「4台のローディングランプは、独自のハイエンド・オペレータ・インターフェイスを備えた4人のオペレータによってそれぞれ制御されモニタされています。プライマリサーバはアプリケーションをホストし、専用ソフトウェアを使用してオペレータパネルに提供されます。ゲートウェイソフトウェアは、OPCサーバとしてターミナル管理アプリケーションとインターフェイスするために使用されます。」
オペレータステーションは、積込みプロセス制御(ローディングチューブの位置決め)と、モニタ(リアルタイムのローディングデータ、特定のランプ/ステーションのすべての計器と計量器の質量、体積、密度など)のために使用され、オペレータは2つのモードのいずれかで動作できるようになります。
- オンラインモード - ローディングデータのすべてがターミナル管理アプリケーションから受信され、ローディングした後、結果のすべてのローディングデータが戻されます(負荷質量、体積、および平均密度、温度、使用メータ、バッチ番号など)。
- フォールバックまたはオフラインモード - オペレータはテーブルにアクセスでき、ターミナル管理アプリケーションから通常受信したデータを入力できます。結果の最終データはSQLデータベースにログされ、キューに保存されて、使用可能になったときに再度ターミナルアプリケーションに戻されます。また、オフラインモードではレポートの印刷とデータの取得も可能です。そのため、オフラインモードでは、ターミナル管理アプリケーションが使用できないときにそのいくつかの機能を複製します。
マリネスキュー氏は次のように続けます。「以前のアプリーションの機能は分割され、一部はPLCレベル(計器と計量器の通信、積込みステップ、計量器のインターロック)で移動し、他の機能はソフトウェアアプリケーション(積込み結果のレポート、SQLアーカイブ)に実装されました。」
さらに続けます。「立上げ時間の制約によりPLCラックはそのまま残されていましたが、CPUはAllen-Bradley®の1747-AENTRイーサネットアダプタに置き換えられ、PLCコードは新しい中規模プログラマブル・オートメーション・コントローラ(PAC)に移行および適応されました。」
ロックウェル・オートメーションのEncompass™製品パートナであるProsoft Technology社の4つのMVI69L-MBS Modbus Serial Lite通信モジュールも、PACシャーシに取付けて使用され、シリアル通信機能を提供しました。
結果:
新しいシステムはターミナル管理アプリケーションとシームレスにインターフェイスされ、2つのシステムの間で必要なデータを簡単に交換できます。既存のすべての機能は新しいシステムに複製され、今回はオペレータインターフェイスとPACから構成されたはよりオープンなプラットフォームです。
この新しいプラットフォームにより、新しい機能(ロードされる新製品、積込み工程の変更と改善、新しい計器の追加など)を簡単に追加できるようになり、手作業によるデータ入力や神によるレポート管理などの作業に時間が費やすことがなくなりました。
マリネスキュー氏は次のように説明します。「私たちは同じクライアントに対して、さらに2つのローディングランプ用の新しいシステムに取り組んでいますが、今回は新しいランプです。コアシステムの機能は、最新のものとほぼ同じです。しかし、ランプは新しく、立上げ時間の制約はそれほど大きくないため、最新のオートメーションパネルを使用して、より高度な制御システムを設計できます。新しいシステムは、冗長なハイエンドPACと同じサーバ/ソフトウェア/インターフェイスソリューションを使用します。
ロックウェル・オートメーションの製品を使用して取り組んでいるその他の進行中のプロジェクトには、熱電プラント用の脱塩水仕上げステーション、冗長ハイエンドPAC、ハイエンドHMIソフトウェアおよびハードウェアソリューション、プロセスI/Oモジュールが含まれます。」