制御システムのアップグレードでは、保守コストを削減し、生産ラインの柔軟性を高めるために、旧式のSLC™コントローラをAllen-Bradley®のControlLogix®に移行する必要がありました。制御システムのアップグレードのリスクと費用を正当化することは、当初は困難に思えるかもしれませんが、産業用モノのインターネット(IIoT)を活用する最新のテクノロジに投資することは、製造メーカがスマートマニュファクチャリングの利点を実現するのに役立ちます。
ロックウェル・オートメーションのソリューションアーキテクトであるジョナサン・フットマンが説明したように、「プラントフロア全体で接続性が高まると、テクノロジの実装が容易になり、コネクテッドエンタープライズの実現に向けてスマートマニュファクチャリングと進歩が可能になります。」
プラントを稼働させ続ける
プラントを稼働し続けるために、アーノッツ社はロックウェル・オートメーションのIntegrated Architecture® (統合アーキテクチャ)システムに固有な柔軟性を活用して新しいコントローラへの段階的な移行を行ないました。
ControlLogix制御システムは、モジュール式アーキテクチャとさまざまなI/Oおよびネットワークオプションを提供します。プログラミングソフトウェア、コントローラ、およびI/Oモジュール間の緊密な統合により、試運転時および通常動作時の開発時間が短縮され、コストが削減されます。
エンジニアリング時間を短縮するために、SAGEは最初の段階で既存のSLC I/Oを使用し、続いてDeviceNetにイーサネットPOINT I/OとFLEX I/Oを追加しました。RSLogix™プロジェクト移行ツールを使用して、ControlLogixコントローラを簡単にインストールしました。
フットマンは次のように説明します。「工場の大部分はイーサネットを使用していますが、DeviceNetとDH+™を介して通信する機器がまだいくつかあります。ControlLogixを使用することで、コントローラが3つのネットワークすべてと互換性があるため、潜在的な統合の問題が克服されました。この柔軟性により、アップグレード全体を一度に実行するのではなく、段階的にアップグレードを実行できました。」