デジタルマニュファクチャリング
産業用モノのインターネット(IIoT)からのデータを活用することが、コネクテッドエンタープライズのアプローチの基礎です。ロックウェル・オートメーションの食品飲料アカウントマネージャであるショーン・ドハーティは次のように説明しています。「私たちにとって、既存のIT層とアプリケーションについて理解することと、将来的なロードマップと要件を考慮することが重要でした。」
「最初の段階では、プラントの制御層のバックアップを作成することが重要でした。問題が発生した場合、災害復旧はシームレスに行なわれます。IDCは、FactoryTalk® AssetCentreを使用して制御システム層の完全なバックアップを提供し、オークランドにある私たちの施設でオフサイトで構築されました」と、彼は付け加えました。
立上げの大部分はリモートで実施され、シームレスなプロセスでした。エンジニアは1週間現場にいましたが、プラントのネットワークに接続できた後は、リモート・サポート・センターが残りの立上げプロセスをリモートで行ないました。
ITとOTサポートの組み合わせ
ロックウェル・オートメーションは完全なソリューションを責任を持って配備し、ITとOTを統合してリモートモニタによってダウンタイムを短縮できました。
ドハーティは次のように説明しています。「これにより、サイバーセキュリティとパッチ適用に関する当社の専門知識と、一般的なITプロバイダよりも運用環境についての理解が深まったことから、お客様にいくつかの利点がもたらされました。その利点とは、完全なソリューションを提供すること、プロバイダ間でやりとりするのではなくITとOTテクニカルサポートを同じ番号で組み合わせること、その結果として稼動がより迅速に生産に戻れるようになったことです。」
「サービスレベルの契約が実施された結果、プラントのプロセスはリモートでモニタされ、各フィルタまたはアラームは10分ごとに応答され、平均応答時間はわずか4分となりました。実際には、2分ごとに「ハートビート」がメルボルンのテクニカル・サポート・チームに送信され、その後、英国、米国、そしてメルボルンのサポートチームに送信されます。これは、リモートでサポートされている必要なパッチを適用して、端から端までサポートされていることを意味します。」
プラントにおける製造の稼働時間を向上するために、お客様はロックウェル・オートメーションの産業用データセンター(IDC) (PDF)に投資しました。IDCは、仮想化されたサーバから複数のオペレーティングシステムと複数のアプリケーションを実行するために必要なハードウェアを提供する、事前設計されたソリューションです。