空冷式および水冷式 PowerFlex® 7000高圧可変周波数ドライブ(VFD)は、広い範囲の電力 (150~25,350 kW/200~34,000HP、定格電圧2.4~6.6kV AC) で利用できます。これらの高性能可変周波数ドライブは電力回生機能を備えており、標準誘導または同期ACモータのソフトスタート、可変速度、トルク、方向および停止制御を実現します。
さらに、ArcShield™技術を搭載したPowerFlex 7000可変周波数ドライブは、アーク閃光保護の国際規格を満たしています。アークフォルトの最大定格が50kAで、タイプ2Bのアクセス性保護規格に準拠しています。
概要
PowerFlex 7000高圧 (MV) ドライブ
PowerFlex 7000高圧ドライブは、高度なパワー半導体技術とコンポーネント数が少ない簡単な設計を特徴としています。これにより信頼性が向上し、ダウンタイム、メンテナンス、スペア部品のコストを削減できます。
- 標準モータを使用できるように、ほぼ完全な出力電流および電圧波形を実現
- Direct-to-Drive™テクノロジ、AFE整流器、および18パルス整流器構成を提供
- PowerCage™インバータおよび整流器モジュールにより、10分以内にSGCT交換が可能
- 最長30km (18マイル) のモータケーブルに対応
- 同期転送システムアーキテクチャにより、1つの可変周波数ドライブで複数のモータを制御可能
- ハードウェアを追加する必要がない電力回生機能を利用して エネルギーを電力系統に戻し、回生ブレーキにより、ブレーキレジスタを排除
- EtherNet/IPネットワーク通信でLogix制御プラットフォームとの完全統合を実現
PowerFlex MV Drive (MVドライブ) で構成とプログラミングを簡略化
Studio 5000®設計環境での構成、統合、および視覚化が簡単です。Logix制御プラットフォームを使用してパラメータおよびタグのプログラミングを簡略化し、開発時間を短縮できます。
- Connected Components Workbench™ソフトウェアの包括的なデバイス・プロファイル・サポートを活用し、簡単に構成およびプログラミング、視覚化
- フォレンジック・データ・レコーダによって、より包括的で迅速なトラブルシューティングが可能
空冷式高圧可変周波数ドライブ
- 150~6000kW (200~8000HP)
- 堅牢かつ最小限のコンポーネント数で最高の信頼性を実現
拡張電源可変周波数ドライブ構成
- 最大25,350kW (34,000HP)
- ドライブの出力がアプリケーション要件に適合するまで、1つのシステムに最大4つのドライブモジュールを追加可能
- 冗長制御を備えたホットバックアップ用アプリケーションに最適
水冷式高圧可変周波数ドライブ
- 2240~6340kW (3000~8500HP)
- 熱交換器により熱の90%を排除することにより、制御室の空調コストを大幅に低減
- 空冷ドライブの環境より高度や周囲温度の高い環境に対応
海洋向け水冷式高圧可変周波数ドライブ
- 600~22,370kW (800~30,000HP)
- Direct-to-Drive™テクノロジを使用した水冷式可変周波数ドライブ
PowerFlex MV Drive (MVドライブ) を使用して機能と作業員の安全を強化
当社の安全性に対するアプローチにより、機器の操作が改善され、安全性と生産性が向上します。PowerFlex 7000高圧ドライブには、安全トルクオフ制御、ArcShield™耐アーク性エンクロージャという安全性を強化する2つのオプションがあります。
安全トルクオフによって、可変周波数ドライブに送る電力をなくすことなくモータの電力を遮断し、安全な状態に戻った後にシステムを迅速に復旧できます。
- マテリアルハンドリングコンベアや粉砕機などの産業アプリケーションに最適
- 追加の電気機械式コンポーネントを必要とせず、ドライブ制御内で設計
- IEC 61508およびISO 13849-1によるSIL 3、PLe、カテゴリ3の要件を達成
- TÜV認定済み
ArcShieldテクノロジは、アーク閃光の危険、作業員と機器の安全上のリスク、ダウンタイムを軽減するのに役立ちます。PowerFlex 7000は、完全な電力回生機能を備えた、電流定格50kAの耐アーク高圧可変周波数ドライブです。さらに、タイプ2Bの防護機能を備え、アーク閃光保護の国際規格を満たしています。
- 重工業のニーズと、同期モータや誘導モータ用の2.4kV~4.16kV、最大定格電流430Aの構成に適合
- 作業員を保護するため、アーク閃光エネルギーをエンクロージャの上部から放出するよう設計
- タイプ2Bの防護機能により、エンクロージャの前面、側面、背後にいる作業員の保護を向上。低圧制御ドアがメンテナンス作業時に開になっているときもタイプ2Bの防護機能を維持
- 特許取得済み換気技術により、アーク閃光エネルギーが空気の吸排気孔から流出することを防止
- 4象限動作により効率的なエネルギー管理を実現
アーク閃光保護規格に準拠:
- IEEE C37.20.7
- CSA C22.2 No. 22-11
- EEMAC G14-1
- IEC 62271-200
- IEC 62477-2
製品の比較
モータ制御アプリケーション
アプリケーション | タイプ | トルク | PowerFlex® 6000T可変周波数ドライブ | PowerFlex® 7000可変周波数ドライブ |
---|---|---|---|---|
ポンプ | 遠心力 | 可変 | ✓ | ✓ |
容積式 | 定 | ✓ | ✓ | |
レシプロ | 定 | ✓ | ✓ | |
電動水中 | 可変 - 定 | ✓ | ✓ | |
スラリー | 定 | ✓ | ✓ | |
コンプレッサ | 遠心力 | 可変 | ✓ | ✓ |
レシプロ | 定 | ✓ | ✓ | |
コンベア | フラットベルト | 定 | ✓ | ✓ |
ダウンヒルベルト | 定 | ✓ | ||
ブロワ | 遠心力 | 可変 | ✓ | ✓ |
押出機 | 定 | ✓ | ||
ファン | 遠心力:周囲 | 可変 | ✓ | ✓ |
遠心力:高温ガス | 可変 | ✓ | ✓ | |
ミキサ | バンベリー、スラリー | 定 | ✓ | ✓ |
ミル | SAG、AG、ボール | 定 | ✓ | |
クレーン&ホイスト | 定 | ✓ | ||
冷却装置 | 遠心力 | 可変 | ✓ | ✓ |
プロペラ | 推進機、位置決め | 可変 - 定 | ✓ |
より包括的な説明と推奨される可変周波数ドライブについては、「PowerFlex高圧ACドライブの選択ガイド」を参照してください。
可変周波数ドライブ機能
アプリケーション要件 | PowerFlex® 6000T可変周波数ドライブ | PowerFlex® 7000可変周波数ドライブ |
---|---|---|
電力回生 | ✓ | |
V/Hz、またはセンサレスベクトル制御 | ✓ | ✓ |
完全なベクトル制御 | ✓ | ✓ |
最大150%の始動トルク | ✓ | ✓ |
可変トルク | ✓ | ✓ |
定トルク | ✓ | ✓ |
衝撃荷重 | ✓ | ✓ |
継続的低速動作 < 10Hz | ✓ | |
モータケーブル長 > 10km (6マイル) | ✓ | |
同期転送バイパス | ✓ | ✓ |
ゼロ速度保持トルク | ✓ | ✓ |
ArcShield®アーク閃光保護 | ✓ | |
負荷共有 | ✓ | ✓ |
リアルタイム分析 | ✓ | ✓ |
予知保全 | ✓ | |
予防保全 | ✓ | ✓ |
最大90Hzまでの高速アプリケーション | ✓ | |
最大120Hzまでの高速アプリケーション | ✓ | |
CIP Securityに準拠 | ✓ | |
機能安全:安全トルクオフ | ✓ | |
誘導モータ | ✓ | ✓ |
同期モータ | ✓ |
ソフトウェア
以下のソフトウェアを使用して、ドライブをプログラムできます。
資料
Resource | Publication Number | Language |
---|---|---|
PowerFlex高圧ACドライブのカタログ | PFLEX-BR010 | |
PowerFlex 7000ドライブシステム (ArcShield技術搭載) | 7000-PP004 | |
仮想工場出荷時テスト | MCC-SP005 |
認証